もはや一つのジャンル!東野圭吾小説のおすすめ三選!

こんにちは!

ハロウィンですね!non-noです!

毎年渋谷のハロウィンはすごいって言いますけど、どのくらいなんですかね??

人混みが嫌いな引きこもり陰キャの私ですが、人生の経験として見学してみたいなあという思いはありますね!

かなりの確率で後悔するでしょうけど笑

 

さて、そんな賑やかな日でも、家に帰って読書をするという人!

今日は少し気分を変えて、ミステリー小説なんて読んでみてはいかがでしょう!

今回紹介するのはもはや一つのジャンルと言っていいでしょう!

ミステリー小説の枠を超えつつある東野圭吾作品について紹介していきます!

 

超有名作家ですので、読んだことのある人も多いでしょう!

その中でも、なるべくマイナー目かな?と思う作品をご紹介!

東野圭吾さんはほんとに引き出しの多い作家さんで、多種多様な種類の小説を書いておられます。

しかも何を書いても面白い!

その世界観に引き込む力と、通常のミステリーに収まらない大胆で独創的な構想力を存分に楽しんでください!

 

①時生  講談社

 

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有名作が多い中で、若干マイナーかな?という感じの本作。

東野圭吾らしくないというか、ミステリー小説というより青春小説のような、割とハートフルなストーリーですかね。

しかし!私はこの作品、東野小説の中では、一、二を争うくらい好きです!

さわやかかつ疾走感がある中盤はすらすら読めてしまいますし、過去がどんどん未来につながっていくような後半も名シーンがたくさんあり、非常にドラマチックな物語といえるでしょう!

ミステリーなんて興味ないって人でも、いい意味でミステリっぽくないのでお勧めです!

 

そして最後の一行

言ってしまうと、大どんでん返しとか、そんなものはありません。

どんでん返す必要がありません。

そこまで紡がれてきたストーリーが鮮やかで、さわやかで。

とてもきれいな絵画のジグソーパズルのラストピースを、そっとはめてやるだけでよいのです。

無理に複雑にしたり、読者をだまさなくても、いいラストシーンは作れるんだと。

あざやかに、さわやかに伏線を回収し、余韻を残したまま終わっていくこの作品。

読後感が東野作品のなかでもかなりいい作品です!

 

②容疑者xの献身  文春文庫

 

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めちゃくちゃメジャーな作品!!笑

申し訳ないのですが、この作品はほんとにおすすめしたい作品なので、紹介させていただきます!

ドラマが大ヒットした「探偵ガリレオ」シリーズの作品で、映画化もかなり良い出来でした。(堤真一さんの快演が印象的ですよね。。)

ちなみに小説は直木賞を受賞しています。

 

私は中学生の時にこの本を読んだのですが、活字で号泣したのは初めての経験でした。

他人のために、ここまで献身できるのかと。。

そして、ある意味では救われず、ある意味では報われたラストシーン。

読んだ後はしばらく茫然としていました。

私が今まで読んだ小説全体でも一位をつけるならこの作品にしたいですね。

それほどにインパクトが強烈な作品でした。

 

すべての描写が伏線と言っていいほど、緻密に作りこまれており、かつエンターテイメントとしての楽しさを両立している点も感服するばかりですね。。

トリックにしても、それまでの行動にしても、まさに「献身」

ではなぜそこまでするのか。そこまでできるのか。

そこをしっかり突き詰めていくと、人間の生きる意味なんかも見えてきて。。

そしてラストシーン。容疑者xの心境は、、もう考えると怖くなってきます。

同時にそこまでリアルに小説世界に没入させる作者の筆致も見事の一言。

地力、発想、展開力。すべてが100点満点です。。

まさにただのミステリーでは終わらない、東野圭吾会心の一作でしょう!

 

③殺人の門  角川文庫

 

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人間の本質というか、黒い部分を見せられる作品ですね。

若干グロテスクな描写があったり、結構悲惨で気分が悪くなるほどの黒い物語ですので、苦手な人はほんとに苦手だろうなーと思います。

 

結構長めの小説ですし、なかなか重たいストーリーですので、読み切るまでにはなかなか時間を要すると思います。

そして、読後感最悪です笑

タイトルまさにぴったりという感じのラストで、二人の人物を主軸に据えた物語なのですが、人間って怖いなと思い知らされますね。しかも二人ともが怖いのです。

二人の人物を軸にする場合、正義vs悪、とか熱血漢vsクールみたいに対比として描かれることが多いですよね。

この作品も基本的にはその手法で進んでいくのですが、、

終盤はいよいよもってどっちがどっちだかわからなくなります。

 

なんだかあまりお勧めしている感じが出てませんが笑

ダークでリアルな世界観が好きな人にはばっちりはまる小説だと思います。

ミステリーやエンタメ小説というより、純文学に近い感じなのかな、とも思いますね。

救いがなくて、ハードで胸クソ悪い。しかし、そんな物語を文学性高く表現しているので、この作品でもやはり作者の文章力、引き込み力が目立ちますね。

登場人物の心情や容赦のない描写、なぜ人が人を殺すのか、など、明確な答えのない問いかけをしてくる小説ですので、読後、いやーな気持ちでいろいろ考えを巡らせてしまいます笑

 

他にも候補としては「レイクサイド」「流星の絆」「幻夜」「眠りの森」有名作では「秘密」や「さまよう刃」、「白夜行」、そしてこの前紹介した「仮面山荘殺人事件」など、挙げだしたらキリがないです!

そしてどれも本当に面白い!!

 

私は東野圭吾さんの一番の特徴は、自分の小説世界に他人を引き込む力だと思っています。とにかく世界観に引きずり込まれ、寝る前にちょっとだけ読むかーと思っていたら朝まで一気読み。なんてことが何度あったか。

当然推理小説ですので、事件や謎も多いのですが、単に事件の謎解きだけで終わらないところも好きなところですね。

もう一幕、裏があったり、ラストシーンで伏線を回収してきたり、強烈なメッセージがあったり。

ほんとに「ミステリ」というジャンルを超えて、東野圭吾という一つのジャンルを作ってしまっています!

一度読んだらハマること間違いナシ!あなたも東野圭吾小説の世界に、ぜひ一度触れてみて下さい!!