情熱の青い音。そしてジェラシー。漫画「BLUE GIANT]について語ります。

こんにちは!

non-noです!

今日は少し趣向を変えて、「はてなブログ」の今週のお題「好きな漫画」について書きたいと思います!(結局いつもと同じようなテーマですがw)

https://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/odai

 

中日ドラゴンズの紹介の後編を楽しみにしてくださっていた方には申し訳ないのですが、今週のお題はもしかしたら今日で終わりかもしれない(週の初めから終わりっていつからかどうか、ちょっと迷いますよね)ので、明日にでも後編は上げたいと思います!

 

最近の一押し漫画は、「BLUE GIANT」!

 

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今回紹介したい漫画は、石塚真一さんのジャズプレイヤーの漫画、BLUE GIANTです。

「ジャズとかなんのこっちゃww」

「なんか小難しそう」

と、私も思っていましたが、読んでみると、めちゃくちゃ面白かったです!

そもそも私が音楽好き、ということもあるかもしれませんが、まずこの漫画、音楽の表現、ストレートですがすごく良いと思います!

この作品でも音については、擬音で表現することが多いのですが、ジャズを聴いたことのない人には伝わりやすいし、実際にそういう方たちが耳で聞いたような擬音で表現しているとのこと。

もちろん擬音以外の部分でプレイヤーの力量の差をうまく表現しているところもグッドですね!音楽のことをよく知らない人が見ても、知っている人が見ても楽しめる漫画だと思います!

擬音を使わず、ガッと読者の視線を引き込むシーンなんかもあって、それは漫画内の聴く人の気持ちとリンクさせていたり、音楽表現が本当にうまい作品だと思います!

 

登場人物の熱さがすごい!

 

ストーリーとしては、友人がきっかけでジャズに興味を持った主人公、宮本大が、サックスプレイヤーとして世界をかけるようになるまでを描いた物語です。

主人公の大は高校三年で、バスケ部を引退してからサックスにはまるのですが、それからというと、来る日も来る日も近所の河原でサックスを吹くことになります。

雨の日も、雪の日も、大晦日だって吹いています。

その狂気ともいえる熱中具合と、それをうまく使った演出が最高で、鳥肌モノのシーンがいくつもあります!(私は大が初めて作曲をするシーンなんか大好きです!犬好きとしてつらいものもありますが。というか大が曲を作るシーンは名シーンばかりですよね。)

お世辞にも人気がある、流行っているとは言えないジャズの世界で、必死に音楽の、ジャズの可能性を信じる登場人物たち。

 

自分はこんなに何かに熱中したことなんて、今まであっただろうか?

精一杯やったと思っていたけど、ほんとに限界だっただろうか?

私も何かに一生懸命になりたい!

 

読者にそんな思いを抱かせてくれること間違いナシです!

私も一つのことに狂気じみた情熱を注いでみたいものです。

自分の可能性を妄信して、命がけで何かに一生懸命になる青さに嫉妬すら覚えてしましいますよ!

社会人になると、どうしても明日のこと、先のことを考えてしまいますからね。。

それでも、明日のことも考えず、わき目も振らずに目の前のことに取り組むことが、とても美しいことなんだと思い出させてくれます。

 

そしてタイトルの「BLUE GIANT]。

何となく、情熱、とか一生懸命とか、そういったことに関係する色って、が多いんじゃないでしょうか。

でも、本当の熱さや、炎でも、温度が高いものは青いのです。

熱さというのは、青さでもあり、主人公の出す音は、恩師から「青くなってきている」と表現されています。

 

「クール」「冷たい」なんて印象を与える色である

しかしこの漫画では、登場人物の青臭さや、クールさを、「青い情熱」として表現しているのです。ある種異質の、この「青い情熱」に、ぜひ一度あなたも貫かれてみてください!

 

ネタバレしてても面白い!先がわかるからこその安心感

 

ネタバレされたらもうその作品を見る気にはならない!っていう人も結構いらっしゃいますよね!

しかしこの漫画、自らネタバレしに行っているんですよ!

巻末には登場人物や関係者らの、数年後の姿が描かれており(インタビューを受けているような感じです)、主人公が世界的なサックスプレイヤーになることは明らかにされているんです!

ネタバレ絶対許さん!の人はこれ、どうなんですかね??笑

 

ですが、現在、ネタバレしている漫画で大ヒット作になっている漫画がありますよね。

そう。「キングダム」です。

この漫画では主人公・信が、大将軍李信として、大軍を率いる姿が、一巻の冒頭に描かれています。

「大将軍になる」とたびたび語る信ですが、もうその夢がかなうことを、読者は一巻の時点で知っているのです。

ネタバレさせながらでも、そこに至るまでの過程を楽しませる作品がだんだん増えてくるのではないかな、と思いますね!

最終的な着地点を知っているから、安心してストレスなく読める、というのもあるかな、と思いますね。

もちろん、ストーリー的に大どんでん返しなどは、起こしようがありませんので、シーンをいかにうまく見せるか、演出の面が生命線になります。物語としてのハードルはなかなか高いものになりますよね。

ゴールを先に見せて、そこまでどうやってたどり着くのかを楽しませるという、ストーリー構成にも今後も含めて注目です!

 

現在では舞台をドイツに移して連載中

 

そんな「BLUE GIANT」ですが、第10巻をもって、1部終了となり、ドイツに主人公が旅立ってからの物語、第2部「BLUE GIANT SUPREME」に続いているという形です。

 

日本での紆余曲折や、主人公らメインの登場人物3人のサクセスストーリーもかなり面白かったのですが、ドイツに舞台を移してからもやっぱり面白い!

独りでドイツに渡って、音楽で生活することの厳しさに直面するも、ひたすらまっすぐにジャズプレイヤーとしての成功を目指す主人公の姿に、胸を打たれるでしょう。

 

まだまだ階段を駆け上がっている最中なので、これからの展開にも注目の作品です!

音楽とか興味ないって人でも、その熱量や周りの人物たちの思いに、共感や憧れ、嫉妬すら抱ける作品ですので、敬遠せずに読んでみて欲しい作品です!

 

というわけで今回はたまたま私の好きな、漫画についてが今週のお題になっていましたので、急遽筆を走らせた次第であります!

いつかは書きたいと思っていた、本当におすすめしたい一作ですので、読んでみてぜひ感想なんかをコメントに書いていただけると嬉しいです!

 

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!!