決して好みの作品ではないのに、それでも読ませてしまう文章力。「夜は短し歩けよ乙女」感想
こんにちは!
村田諒太がかっこよかったです!non-noです!
ストレートに言ってしまうと村田諒太選手は私めちゃめちゃ好きな選手ってわけじゃないんです。(もちろんアンチとかでもないですよ?笑)
手数で流れをつかむのではなく、ガードをしっかりじりじり相手にプレッシャーをかけるタイプですからね。人柄とかじゃなくてボクシングスタイル的にそんなに好みではないってことです!
しかし、今日流れをつかんだのはジャブだったと思います。ガードを固めるだけじゃなく、相手が嫌がるジャブで自分から手を出していける。そんな進化というか変化が見られたように思いました。決して相手も仕上がりが悪かったわけではないと思いますし、この勝利は村田諒太というボクサーが新たなスタイルを確立した試合になったのではないかと思いました!!
というわけで、今日はですね!
読み終わりました「夜は短し歩けよ乙女」について感想を述べてみたいと思います!
こちらの作品ですね、正直そんなに好みの作品ではないんですよね笑
しかし、それでもしっかり最後まで読み切ることができたのは、文章力がやはり大きかったです。
読ませる文章とはまさにこのこと
大前提として、文章のテンポがいいです。ストーリーのテンポじゃなくて、文章のテンポです。
例えばゴロが良いとか、言い回しがうまいとか、読みやすさがあるんですよね。
こういう「読ませる文章」をウリにしている作品は私の好みではありません。ストーリーの構成や演出などを私は楽しむタイプですので。
したがって、ストーリーを追う読み方をしていると、率直に言うと退屈な場面もありました。しかし、そんなときに私をひき戻していたのはその文章力と表現力ですね。
「この言い回しが面白いな」とか「リズムのいい文章だなあ」という感想を持って読み進めていましたね。(「世界ボーッとする選手権」とかワードセンスいいなあって感心してましたww)その独特な筆致は作者の森見登美彦さんの世界観をしっかり体現していると思います!そしてもう一つ、私がすごい!と思ったのはキャラクターの書き込みのうまさです。
キャラクターの表現も、カギを握っていたのは文章力
今更ながら、小説の構成に触れますと、主人公である「先輩」とヒロインである「黒髪の乙女」が交互に語り手を務める形になっています。黒髪の乙女と接点を持とうと奔走する先輩ですが、見事にすれ違いを繰り返すさまがまず見所の一つです。
しかし、この二人、それぞれ語り手としての語り口がまるで違うのです。いや、共通点もあるのですが。
それぞれのキャラクターを濃く表現する語り口で、ストーリーを展開させながら、二人の人物像をしっかり表現していると思います。
この人物像をこれでもか!と表現した語りはかなり面白く、二人だけでなくほかの登場人物すら輝かせています。
独特な二人のそれぞれの視点から語られるわけですから。
もちろんキャラクターそのものも面白いのですが、それをしっかり読者に伝えているのはこの二人の独特な語り口であると言えるでしょう。
総評として、コミカルで暗さのない明るい作品なのですが、シリアスな物語が好きな人でも十分読める作品だと思います。
ストーリー自体はまあ普通ですが、語り口とキャラクター、そして文章表現に注目してほしい作品ですね!
全体像として青春チックなラブストーリーでもありますので、好きな人はぜひ読んでみてください!
しっかり笑わせてくれて、明るい気持ちにさせてくれる物語ですので、とりあえず読むっていう読み方も全然ありだと思いますよ!!
というわけで「夜は短し歩けよ乙女」の感想でした!
実は結構長い間積み本になってたんですよね。
先述した通り、割と退屈になる場面もありまして笑(あくまで私にとってですよ?)
途中で読むのを辞めてから、かなり間が空いて読了しました!
こういうのって縁というか、私はその時の自分に必要なものが回ってくるようになっていると割と信じてます。なんか運命論みたいですがww
本でも人も、出会うべきタイミングでみな出会っているのです。
このタイミングで私がこの本を読了したことも、きっと何か意味があるのではないかと、そう考えて人生を送れたら結構楽しいと思いませんか??
きっとあなたがこのブログを今、読んでくださったことにも意味があるのです!!
そう私は信じています!!
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!