夢中にさせる魔力がある!「マスカレードホテル」の感想。
こんにちは!
疲れた現代社会に推理が刺さる!non-noです!
エンターテイメントの大切さを身にしみて感じる今日この頃ですが、早くも東野圭吾さんの「マスカレードホテル」を読み終えました!
推理小説を読む、というのもコロナで外出できない人に結構おすすめですね!
夢中になって読んでいるうちに一日が終わります!
というわけで「マスカレードホテル」の感想になりますが、まず、やっぱり東野作品は面白いなと感じさせられました!
久しぶりに読んだんですけど、ページをめくらせる力が尋常じゃない。
読了まであっという間だったことは言わずもがなですが、本の世界への引き込みがえぐいですね。
私は会社のお昼休みとかにも読書しているんですけど、休憩の終わりが恨めしくなるほどです。結局家に戻っても読み進め、短期間で読破してしまいました。
恐るべき引き込み力です・・。
構成としては、一本の軸となる連続殺人事件を追いつつ、ホテルで起こる日常的な事件を解決していくという内容で、物語は一本なのですが、章分けできそうな感じです。
その一遍一遍に本筋の事件のヒントがあったり、ホテルウーマンの尚美とホテルマンに扮する刑事の新田の関係性の変化などが見所です!
プロフェッショナルとは何か、とか、相いれない職業の相互理解とか、思い返せばいろいろありますが。。。
何よりほんとに細かいところを気にせず一気読みしてしまう魔力があります!
悔しいかなこの魔力の正体を私はまだ言語化できません。
東野圭吾さんの作品って構成上の上手さはもちろんなのですが、それだけではない、ページをめくらせる力があるんですよね。
中学生のころ、気づけば明け方まで小説を読み込んでしまっていたことを思い出しました。そりゃあ人気が出るわけです。
ホテル、という舞台設定はさることながら、この中に共感できるポイントを詰め込んでいるのはうまいなあと思いましたね。
高級ホテルの接客は、当然プロフェッショナルでなければいけません。
しかし、どんなところにもクレーマーというのはいるものなんですよね。
訳ありな、いかにも怪しげな宿泊客の問題を解決していく展開が主となっておりますので、接客業をやっていた人間ならだれでも「あー、いるいるこんな客」と思わず共感してしまうようなシーンがありますね。
これに対する尚美の対応は必見です!
まさにプロの接客!絶対私にはできません!笑
いや、本来彼女があそこまで困ることのないような、客も従業員にやさしい世界であってほしいものです!
接客、というのは大多数の人がバイトなり仕事なりで経験したことがあるものだと思いますので、そこで共感を得ながら話に引き込んでいくところなんかはさすがの一言です!
まあそういった細かいところもありつつ、とにかくそんなこと気にならないくらい読んでて面白いです。
じゃあ考察できるほどの深みや、メッセージ性が強烈なのか、と問われれば、そういった作品ではないかもしれないです。もちろん、考えればいろいろ出すことができるとは思いますよ?でも、そういった楽しみ方でなく、ただページがすらすら読み進められて、読んでまず「あー面白かった」で終われる小説ってめちゃくちゃいい小説だと思うんですよね。面白かったの種類は様々ですので、ハッピーエンドがいいとかそういう次元の話ではなく・・。ちょっと話がずれそうなので戻しますね!
要するにですね!私が言いたいことは、まず読者を楽しませる作品は強い!ということです!深いメッセージ性を持つ作品とか、複雑な世界観を表現した作品も大いに結構ですが、「面白い!」と思わせる作品はやっぱり多くの人々に読まれるんだなと!
ここで一句!
エンタメは
面白ければ
それでいい
何度も言いますが面白いの種類はたくさんありますので、一概に基準があるわけではありませんが・・。
まず面白く読めるかどうかというのは、エンターテイメント小説である限りやはり重要ですよね!
「マスカレードホテル」はばっちりそこを押さえた小説だと思いますし、一気読み間違いナシのミステリーです!
コロナで暇している人はぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょう!